内外テクノスのあゆみ

誕生

当時の工場の様子

内外テクノスの歴史は、明治28年大林組の創業者、大林芳五郎が、大阪市に建築請負の補助部門として設けた手挽き製材工場に始まります。明治38年には電動の製材機械を導入し本格的な生産を行い、工場や倉庫の建築にとどまることなく、いち早く美術建築分野へ進出していきます。やがて「帝国座」、「北浜銀行堂島支店」、「芦辺倶楽部」、の各木工事を手掛け、「東京駅中央停車場(東京駅丸の内駅舎)」でひとつの頂点を迎えました。

大正時代には、自動カンナ、角ノミ機、面取り機、木工旋盤などの多くの工作機械に加え、スチーム熱管式乾燥炉を備えました。建築の分野では日本最大級の木工場となり、「大阪松竹座」「大阪ビルディング」「日本銀行神戸支店」「三菱仲28号館」等の施工をするとともに関東大震災の復興工事では、これらの工場設備が大活躍しました。

当時の広告

昭和の時代に入ると、実績と評判が上がるとともに大林組製材・木工部門の事業一切を継承して、内外木材工藝を設立し、東京にも営業所を開設しました。木工造作材の製作方法も、それまでの主流であった無垢材に変わり、ベニヤ式工法が開発されていきます。当社では、大正末期からソードベニヤ機の導入による単板製作で、同一の木目柄がそろった造作材を作り、好評を得ます。単板製作は、その後スライサー機の出現によって、より綺麗な単板が製作されるようになりますが、当社では合板課を組織して、接着材や芯材の研究も行い、より確かな製品が作られ業界内でも注目を浴びました。

「日本銀行本店増築」「三井合名会社本館」等の施工ではランバーコアに単板(挽き板)を貼り、大量に使用される造作材の色・柄を安定して合わせる事を可能にしており、その技術は現代にも受け継がれています。

その他「英国大使館」、「大阪府庁舎」、「神奈川県庁舎」、「東京帝室博物館本館(東京国立博物館本館)」、「東京帝国大学図書館」など、今では文化財クラスの建物を次々施工し実績を残しています。このように高い評価を得られたのは、工場設備に加え、経験豊富な技術者と優秀な職人を抱えていたことによります。

艤装工事を施した船内の様子

何年にも渡る長期工事となった「国会議事堂」の御便殿(御休所)では、木工事のほかコンクリート工事、石工事、飾り金物、絹織物、漆塗りの工事に至るまで一式施工したのをはじめ、皇族室、各大臣室の施工をしています。フランスのアール・デコ様式の精華として有名な「朝香宮邸(現東京都庭園美術館)」では、当時の国内最高水準の技術を誇る当社に白羽の矢が立ち、美術建築としての施工を納めています。

また従来、外国の内装業者に依存されていた客船の船舶艤装工事へも進出を果たします。建築内装工事とは違う難易度がありましたが、有名建築家も参加した豪華客船の船舶艤装工事は海外でも好評を博しました。

戦後から高度成長期

新宮殿プロジェクトメンバー

戦時の空襲により、大阪、東京の工場は焼失してしまいましたが、社名を内外木材工業に変更し、戦後は復興工事と進駐軍関連の工事がはじまりました。しばらくして「神戸オリエンタルホテル」などの工事を手掛け、丸の内一丁ロンドンでは、近代ビルへと建替えられていく先駆けとして、「東京商工会議所」をはじめ多くの工事を戦前からの信用で施工しています。同時に東京オリンピックに向けて「ホテルオークラ」「ホテルニューオータニ」「東京プリンスホテル」等ホテル工事が続く一方で、庁舎、劇場、商業ビル等の建設需要に対応するべく、昭和36年には大阪に、昭和39年には埼玉県大井町(現:埼玉県ふじみ野市)の地に新工場を設けました。

そして昭和の建築史を飾る大工事となった「新宮殿御造営工事」を御指名いただきます。同工事では、全棟の半数相当を施工し、材料の伐採から乾燥、加工、取付け等、技術者と職人が一体となり当社の持つ木工技術が注がれました。調度品・家具に至るまで最高品質の製品を納めることが出来ました。

また、研究開発室を備えることにより、不燃化粧板、人工木材エースライト等の開発が新しい時代を切り拓き、後にはダヴィンチシートやNANOVコート等の環境商品がうまれていきます。

そして現在

平成の時代に入ると、当社の持つ造作工事のノウハウを活かし多様な総合内装業へと飛躍すべく、社名を内外テクノスに変更し、オフィスや店舗の内装一式の施工も増加していきます。当社の持つ現場管理技術、施工図作成能力、そして自社工場による生産力を活かして、「六本木ヒルズ」や「赤坂Bizタワー」「新経団連会館」などのインテリジェントビルをはじめ、美術館や宗教施設、教育・医療施設まで幅広いニーズに応えています。

当社が長年培った『ものづくりの伝統』は、当社の技術者たちと職人たちに継承され、「京都迎賓館」、「大阪中央公会堂」、「三菱一号館復元」、「東京駅丸の内駅舎保存復原」、「新歌舞伎座」等の木工事に活かされ、『ものづくりの信用』はリニューアル工事や、耐震補強工事に活かされ続けています。

また、平成10年に大阪、平成13年には東京に建設用資機材を販売する商事部門を開設しました。建設の現場には欠かせない生コン・鉄筋といった主要建設資材から、トンネル掘削用のシールド掘進機、ボーリングマシンといった重工事機械まで、幅広く取り扱っています。また、防火用、耐震用の内外装建築資材の分野でも、自社開発製品を中心に販売しています。

このように、内装工事にとどまらず、お客様の多様なニーズにお応えする体制を整えています。